つながりのESR(ES*CSR)人事戦略−有限会社人事・労務

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1.地域おこしの前に、社員の心おこし

2006年、私は、社員にこれから自社もCSR活動をおこなう!と宣言した。それより、2年前の2004年は、日本のCSR元年といわれた年だった。
私は、そこで、ある社長からこの後の私を運命付ける素晴らしい仕事のご縁を頂いた。

それは、いまでは、お客さんとしての存在を超えたお付き合いをさせていただいている印刷会社社長からの依頼だった。
社長の地域貢献の思いを社内へ浸透させるという仕事だった。そこで私は、その一環として、クレドの作成に取り組んだ。
そこで私は、その企業の社長そして社員から大きな刺激をうけた。この印刷会社は、私の知っているそれまでの印刷会社とは経営を異にしていた。
クレド作成のなかで社員はわが社の自慢としてCSR活動に取り組んでいることという項目をあげていた。
そして、クレドが出来上がったとき、社長は社員に対し、「これからも、CSRの活動やっていく。
それは、ドラマの数だけ会社は強くなるということを皆さんから教えてもらったからだ」というセリフを社員に発表した。
私は、自分がコンサルをしながら、この会社から、「地域おこしのまえに、社員のこころおこし」という言葉を学んだ。

2.CSRは、困難の連続、立ちはだかる大きな壁
そして、わが社も、2006年、「日本の未来のはたらくを考える」というテーマでCSR活動ののろしをあげた。
しかし、どうだろう?社員からは、社長も随分悠長なコトをするものだ。この
生き残りをかけてしのぎを削っている時代にカネにならないCSRとやらをなぜ、社員に押し付けるのかとこんな調子だった。
私は、焦った。弊社の社是である、「修己治人」に反するからだ。
自分達が、自らCSR活動をやらずに相手にコンサルするのは社是に反する。
  それからというもの、困難の連続だ。私は、日本ES開発協会という団体を立ち上げた。

外部に発信し、一時は、メンバーが40名ほどまで膨れ上がり、会費収入も云百万となり随分大きな活動もできるようになった。
周りからも、初年度から、これだけのことができるのは、さすがだと評価されたが
その影では、メンバーたちから、私達にも本業がある、いったいこの活動をとおして、私は何を得るのかわからない。
コンセプトがあってないようなものだ。など、メンバーがドンドン脱落していく。

3.新たな企業文化へと踏み出す
しかし、わが社には、それまでと明らかに違う企業文化が出来上がっていた。
それは、わが社の活動に熱心に関わってくれたボランティア学生が、わが社に入社してきたのだ。
新卒は、いままで、求人という方式で採用するのみ。CSR活動から社員が入ってくるというのは初めてだった。
私は、一度、捨て鉢になっていた思いをもう一度締めなおし、自社のクレド、コンセプト「ミッションを持ったカッコいい大人を世界中に増やそう」という考えを示した。
コンセプトに会わないメンバーは、年会費のことも省みず、辞めていくのを引き止めることはしなかった。
そんなある年のイベントにある企業の部長が参加してくれた。部長は私になんどもありがとうと感謝の言葉をのべる。
そんなに感謝してもらって恐縮ですというと、部長からは、こんなエピソードを語ってくれた。「私が今日、このイベントに参加したのは、
矢萩さんのミッションを持ったカッコいい大人とはどんなことかを体感しようと思ってきた。
私は、大病をして自分の体力にも、そして仕事にも自信がなくなっていた。
今回のイベントをとおして、まだまだ私は、いけるのだ!と確信を得た。カッコいい大人の意味が少し分かった気がする」
それからというもの、この会社とは、CSR活動をとおして今までとは、考えられないくらいのつながりでむすばれた。

4.社内の混乱。そして、社員が辞めていく
それでも、CSR活動は、メンバーが半減したことにより毎年赤字だった。社員からは、赤字の分をなくすように
なるべく簡素化して、イベントも短くすべきだという意見が出始めていた。社内では、2年絶ってもまだ、CSR推進派と
消極派にわかれる。そして、社内の人間も私は、こんなことをしにこの会社に入ったのではないと辞めていくものが
この時期にもまだでてくる。
それでも、私は、これらの活動から生まれるのエピソードを、社員達に社内報や朝礼などでことあるごとに話し始めた。
そして、あるとき、中学生がインターンでやってくる。中学生のインターンの課題は、イベントのときの出店の
レイアウトと私達の畑をお世話してくれる農家さんの野菜の販売ためのPOP作りなどがインターン期間の
課題だ。中学生達は正直だ。なぜ、コンサル会社なのに農家さんの仕事をするのと訊いてくる。
  私は、中学生達に「畑の仕事は、日本の最初の仕事なんだ。日本の産業の原点。だから、日本のはたらくことの原点が
ここにあるんだよ」と教え、「日本には、昔から傍を楽にするという日本の誇るべき仕事観があるんだよ、だから、僕達は、
日本の未来のはたらくを考えるとき、そこに答えがあると思っている。みんなで種をまき、みんなで、嵐の日には畑を心配し、収穫を向かえ、みんなで、均等に分け合いながら、今年の稔りまでの苦労話などを語り合う」そんな話をした。
インターンシップが終了し、中学生からは後日手紙が届き、学級新聞が届いた。新聞には中学生から「将来わたしは、社会保険労務士・コンサルになりたい!
絶対になるんだ!私達のグループの実習が一番、最高だったと思う。はたらくって素晴らしいんだということをしった。ありがとうございます」という手紙をもらった。

5.社員の30%は、入れ替わった。何度も断念しようと思った。
2007年から2010年の間に、社員の30%は、入れ替わったのではないだろうか?その中には、俗に言う優秀の社員も
いた。何度も断念しようと思ったものだ。しかし、参加した社長や幹部の方々から私達に向け、手紙をもらった。イベントに参加した「勇気をもらった私の会社もこうならないとダメなんだ。私も社員とともにやろう」といっていただいたり「本来仕事ってこうだよね。はたらけばはたらくほど、お金は儲かっても
どんどん孤独になっていく、うわべだけの関係になっていくこれっておかしいと思っていた。」などの意見を
頂くようになった。そのなかで、CSR活動を通して、出会った会社は、わたしにとっては、どの会社も社会から評価され、尊敬できる会社ばかりの会社で私にとっては宝だ。

旅館甲子園でファイナルに輝く会社、「日本で一番大切にしたい会社地域大賞」の手袋産業の会社、横浜の造園業、介護甲子園を
つくった会社、栃木の循環型農業を推進している会社、栃木の老舗のパン屋さんに埼玉のお茶で有名なCSR企業等々・・・・。

 

6.ESR人事戦略は、お客さんや地域との一貫した関係構築へのつながりのビジネスモデル
そして、今年、2013年は、ニューフェイスが10人ばかり参加してきてくれた。それも皆学生だ。30人そこらの小さな
会社に10人の学生は我ながら上出来だと思う。億の売り上げよりも嬉しい。時代は、「つながり」「変化」を求めている。
会社の存在意義である、経済的な課題を解決するという旧来的な時代は終ろうとしている。これからの会社は、社会的課題を
解決する会社が、いま若い人たちにとって存在感のある将来性のある会社だ。確かに、そこへの体質改善は、私も経験したとおり困難を伴う。
しかし、私は、社長自身のためにも、そして、社員、社会のためにも声を大にして言いたい。
その困難をのりこえる大変さに余りあるほどの幸福感をあなたの勇気ある行動で、まわりにもたらすことができる。
ESR人事戦略は、このように私のお客さんや社員との単なる仕事の関係から、志縁の関係へとその質を変化させた。

社員やお客さん、地域によろこばれながら仕事が出来る、社員からも、この会社に入れてよかったですと言われるのは、私はお金を稼ぐよりも、大切で素晴らしいことだと思っている。そして、私はその流れが、しっかりと数年後には業績へと結びつくことも体感した。一人でも多くの社長さんと地域貢献を通してつながり、弊社の「ハタラク幸せは地域の元気、日本の元気」のコンセプトに対し貢献していこうと思っている。

 

 

 

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